たぬきのぱんやさんにっき

おいしいこと、季節のこと、思うこと

神奈川県厚木市でパン教室をしています。

こどもパン教室@うつせみキッチン

自己肯定感を育むこどもパン教室がライフワークです。ぱんだぬきの日常のあれこれ、料理、ピアノ、絵本の読み聞かせなどについてを飾らず書き綴りたいと思っています。

ショパンが「ねこふんじゃった」になるまで

こんにちは、ぱんだぬきです。

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ぱんだぬきが高校生でやめていた

ピアノのレッスンにまた通うようになって

15~16年になります。

再開当時、大きな、背伸びした曲ばかり弾いていましたが

今の先生についてからはなるべく丁寧に

ちゃんと仕上げられる曲を弾きたいと思うようになりました。

 

弾きたい曲は?と聞かれても

比較的テンポの緩い、

考えながら弾ける曲ばかり選びます。

 

しかし、ショパンの練習曲が2年ほど前から

ぱんだぬきの前に立ちはだかっています。

あたりまえですが、ショパンは難しいのです。

ぱんだぬきの手におえる曲ではありません。

最初の曲は半年ほどかかりました。

完成ではなく、

「まあ、方向性はあってきました。

次いきましょう、これはまたやりましょう」

と次の曲へ進んでいます。

 

そんな調子で数曲終わり、今はOp25-3ですが、

これはまた譜読みにも苦労しています。

一月からやっていて、まだ譜読みも2ページ目。

手がどういう形でどんなふうに動いたら

決まった順番の鍵盤を決ったように押さえることができるのか、

やっと少しわかってきたところです。

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こうして、苦労して弾きながら

「ねこふんじゃった」

に思いを馳せています。

多くの子どもがそうであるように

一番最初に暗譜で弾けるようになった曲かもしれません。

楽譜は難しいんです。

♭が6個も付いているのですから。

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でも音符が読めなくても

何の音を弾いているか自覚しなくても

多くの子どもは

「ねこふんじゃた」だけは超高速で弾けるんです。

ピアノを習っていない子でも弾ける。

 

パン教室のキーボードでもこの曲を弾く子は多いです。

おかあさんに教わったり、友達と一緒に弾いて覚えた、と。

ねこふんじゃったを弾くのに楽譜は全く必要ありません。

弾けるようになったところだけを何度も弾く。

「ねこふんじゃった、ねこふんじゃった、」までだったり、

「ふんずけたら引っ掻いた」までだったり。

曲想の変わる、「にゃーごにゃーご」までは

なかなかたどり着かない子もいます。

でも、出来るところまでを繰り返し弾いて

そのうち気づくと全部覚えています。

 

音は頭の中に、鍵盤の順番は手が覚えています。

覚えたら、ひたすら高速で弾く「ねこふんじゃった」

なんでこんなに楽しいのでしょ、というくらい

弾けるって楽しいのです。

 

 

Op25-3なんか♭は一つだけです。

ねこふんじゃったを子どもが覚えるように

何度も何度も少しずつ弾いていたら、

間違えずに超高速でも弾けるようになるんだろうな。

「ここは何の音だっけ?ファだ、ここからベースの音はソだ、」

なんて考えなくなるまで。

ねこふんじゃったとドレミで歌う人なんていませんもの。

覚えても頭の中で「ドレミ」で歌っている間はダメなのかも。

そう思えてきました。

 

ショパンエチュード

ねこふんじゃったのようになる日が来るかな?

今の曲も、これまでに上がった曲、

たとえば、ねこふんじゃったと同じ♭6個の

Op25-9 ちょうちょうも。

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ねこふんじゃったのように覚えるまで、

弾き続けてられるといいな。

 

いつかショパンがねこふんじゃったになる日まで

 

まずは暗譜から、ですが・・・

Op25-3は今もって3小節目でいつも迷います。

・・・・道ははてしなく遠いです。